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笑うと歯茎が見える(ガミースマイル)の治療について

笑った時に上あごの歯茎が大きく露出してしまう状態をガミースマイルと呼びます。
お顔立ちの個性の一つでもありますが、「思い切り笑うのをためらってしまう」など、審美的な面でお悩みの方も少なくありません。
ガミースマイルの原因は、骨格、歯、歯肉、唇の動きなど多岐にわたるため、当院では精密な診査に基づき、原因に応じた適切なアプローチをご提案しています。
原因を特定するための多角的な評価
ガミースマイルは複数の要因が重なっていることが多いため、まず以下の項目を詳しく分析します。
| お口周りの評価 | 唇の長さや可動性、上唇挙筋の過剰な動き、上唇の厚み。 |
| 歯と歯肉の評価 | 歯の長さ(歯冠長)、歯肉の厚みや過剰な増殖(歯肉過形成)、歯が歯肉に隠れすぎている状態(APE:受動的萌出不全)。 |
| 骨格の評価 | 上あご自体の垂直的な長さ(上顎垂直的過成長)、歯槽骨の位置。 |
当院では、セファロ分析(横顔のレントゲン)やCBCT(3D画像診断)を用い、ミリ単位で歯と骨の位置関係を測定し、診断を行います。
ガミースマイルの4つのタイプ
原因を大きく分類することで、最適な治療方針を決定します。
- 骨格性: 上あごの骨が垂直方向に長すぎる。
- 歯肉性: 歯肉が厚い、または歯が歯肉に深く覆われている。
- 歯性: 前歯が適正な位置より伸び出している(過萌出)、あるいは前歯が前突している。
- 軟組織性: 上唇が短い、または笑う時に上唇が上がりすぎてしまう。
原因別の治療アプローチ
■ 矯正治療による改善(軽度〜中等度の骨格性・歯性)
前歯の位置が原因の場合や、骨格的な問題が軽度の場合は、矯正装置を用いて改善が可能です。
| 前歯の圧下 | 上顎の前歯を歯茎側へ沈み込ませる(圧下)ことで、歯茎の露出を直接的に減らします。 |
| 前突の改善 | 前に出ていた前歯を下げることで、唇が閉じやすくなり、ガミースマイルが改善する場合もあります。 |
■ 審美的歯冠長延長術(歯肉性)
歯が短く見える(歯肉が被さりすぎている)場合には、歯肉や歯槽骨の一部を微調整する「歯冠長延長術」を行い、歯本来の美しい形を露出させます。
■ 外科矯正(重度の骨格性)
上あごの垂直的な過成長が著しい場合は、根本的な解決として、外科手術(ルフォー1型骨切り術)を併用した矯正治療を検討する場合があります。
■ 形成外科的アプローチ(ボツリヌス療法)
外科手術を希望されない場合や、上唇の筋肉の動きが非常に強い場合には、ボツリヌス毒素注射による治療も選択肢となります。
| 特徴 | 上唇を上げる筋肉の働きを一時的に緩和します。 |
| 期間 | 効果は3〜6か月持続するため、定期的なメンテナンスが必要ですが、補助的な改善方法として有効です。 |
あなたに最適な治療法はどう決まる?
ガミースマイルの改善は、お顔全体のバランス(軟組織との調和)を考慮した精密な移動量の検討が不可欠です。まずはご自身がどのタイプに当てはまるのか、詳しく分析することから始めましょう。
次は、あなたの噛み合わせの状態を精密検査で確認してみませんか?